はじめに

内田洋子

人知れぬ山奥に、本を愛し、本を届けることに命を懸けた人たちがいた。
小さな村の本屋の足取りを追うことは、人々の好奇心の行方を見ることだった。
これまで書き残されることのなかった、普通の人々の小さな歴史の積み重なりである。
わずかに生存している子孫たちを追いかけて、消えゆく話を聞き歩いた。
何かに()かれたように、一生懸命に書いた。

『モンテレッジォ 小さな村の旅する本屋の物語』本文より

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書店員の声

五十音順
  • 歴史を伝える志と文化を守る誇りは、
    時代も国境を越えて読む者の魂に突き刺さる…
    ここには太陽のように熱い熱がある。
    鋼のように強い力がある。人を包みこむ愛がある。
    まさに本は生きている!そして迷える僕らの道標でもある。
    過去と未来を確かに繋ぐ価値ある一冊だ!
    三省堂書店内田剛さん
  • 知られざる事実というのは「知りたくなかった事実」であることが多いが、この本で探求されるのは、実に奥深く、驚きがあり、そしてさわやかな事実である。 書物というものが持つ始原の輝きが、ここにはある。
    八重洲ブックセンター内田俊明さん
  • わたしの祖母は東京の大きな商店街のはずれで、3坪ほどの小さな本屋を営んでいました。
    「神田村」という、今もある神保町の小取次の集まりが当時は広くあり、祖母は風呂敷に大量の雑誌やコミックを包んで背負い、御茶ノ水駅の階段を平気で上り下りしていました。
    祖母の本屋で本に触れて、わたしは書店員になりました。
    書店員になったことも、祖母が通っていた神保町で働いていることも、全ては偶然によるところが大きいのですが、
    “本を見抜く眼力は、学校などで勉強して習得したのではない。親から子へ、子から孫へと本を運び続けて、自然と身に付いた技だった”(p262)
    の一行を読んで、祖母が私に何らかの力を手渡したことを感じました。この本に出てくるモンテレッジォの温かい心を持った人々と、本を扱うその所作に触れて誰もがわたしの祖母のように見え、昨年祖母が亡くなってから、初めて泣きました。
    三省堂書店神保町本店大塚真祐子さん
  • 訪れた事も、ましてや聞いたこともない村にこれほど惹かれるとは!
    恥ずかしながら新聞の書評で気になり、POSデータを調べたところもう2冊も売れていた。店頭で手に取り、最初の数ページでもう私はイタリアの険しい山奥の村「モンテレッジォ」にいた。飲みやすいワインとピザ、そして本・本・本。本に囲まれ、本に携わる村人に囲まれ、そして幸せな時間に包まれたこの読書時間をあなたにも体験していただきたい。
    マルサン書店仲見世店小川誠一さん
  • 見えないものに引き寄せされていくようなスリリングなエピソードが、本を読むことでしか味わえない、あの奇跡のような体験を喚起する。国境も時間も越えて、本の行商人が運んだものは、確かに読者に届く。本さえ届けられれば。
    この本はモンテレッジォの本の商人から日本の本の商人に与えられた、
    朗らかで、どこまでもさわやかな挑戦状、のような気がする。
    BOOKS青いカバ小国貴司さん
  • ページをめくる度、時代を遡り、山の中に分け入っていくような感触だ。本の源流を求めて、壮大な物語の川を辿ってゆく。「本は、世の中の酸素だ。皆で手分けして、漏れなく本を売り歩こう」この一文が忘れられない。酸欠気味な今の日本社会において、本を読むこと売ることの原点を思い出させてくれる、至極の一冊。
    ひるねこBOOKS小張隆さん
  • 山奥の小さな村の人々が、イタリア中に本を届けようとしたのはなぜだったのか?苦労して道を切り開いた、遠い時代の名もなき人々。その祖先に対する誇りを胸に今を生きる村の人々。その生き方と、著者の類稀な取材力に心打たれました。本を愛するすべての人と共有したい一冊です。
    丸善・丸の内本店高頭佐和子さん
  • 本屋は本を売るためだけの場所ではない。
    その訳が、籠いっぱいの本を担いで売り歩いた行商人のルーツから見えてくる。
    本の魂がつなぐ思いがけない出会い、そして過去と現在が交錯する場面展開は、
    本と一緒に村から村へと旅するように進んでいく。
    末裔の子供たちは、未来へと続く物語を今日も紡いでいる。
    次はどんな話しが届くのだろうか、読後も尽きない好奇心に駆られる一冊。
    代官山 蔦屋書店新田優子さん
  • 本を手にしたひとがページをめくることで出会い、
    そこから広がっていく新しい世界のことを思うと、
    必要としている「だれか」に本を届けるという行為がとても尊いものに思えました。
    書店員として、本と本屋の過去と現在をつないでくれるこの一冊を、
    書物を愛するすべてのひとたちに届けたいです。
    三省堂書店池袋本店早野さん
  • 内田さんの作品からはいつも新しいイタリアの風の匂いがする。ただのノンフィクションではない。
    そこに住んでいる人一人一人の顔が目に浮かぶようなみずみずしい文章。わたしは今の状況に息苦しさを感じたときにそっと手にとって大切に少しづつ読む。今回の作品からも素晴らしいイタリアからの風が吹いてきた。書店員としてこの作品に出会えたことに感謝し、仕事の壁にぶつかったときにそっとまた開きたい。本に対する情熱を思い出すために。
    八重洲ブックセンター平井真実さん
  • 真夏の太陽、石の静けさ、村へ向かう森の風景など
    ページをめくる度に五感を刺激される独特の文章に
    すっかり魅了されました。
    とにかく文章も写真も全てが美しい。
    「本の神様」に導かれるように旅をする内田さんと
    まるで一緒に行動しているかのような錯覚に陥りながら
    どんな困難な時も「本の力」を信じて生きていく
    モンテレッジオ村の人々の精神が今もしっかりと
    引き継がれていることに「本」に関わるひとりとして
    力をもらうと同時に商売の原点や本との向き合い方など
    時空を超えて「モンテレッジオの行商人」に大切なことをたくさん教わった作品でした。
    いつの日か絶対にモンテレッジオに行こうと心に誓いページを閉じました。
    リブロ昼間匠さん

来日写真&トークイベント

  • 代官山 蔦屋書店にて
    刊行記念フェア開催(現在終了)
  • 代官山 蔦屋書店フェア
    (現在終了)
  • 4/7 刊行記念トークイベント開催
    (場所:代官山 蔦屋書店)
  • 三省堂書店神保町本店を見学
  • 三省堂書店神保町本店を見学2
  • マルサン書店仲見世店
  • 三省堂池袋本店
  • 丸善丸の内本店にてフェア開催
    (現在終了)
  • 丸善丸の内本店フェア2
    (現在終了)

書評紹介

  • 「現在のインターネットに匹敵するような情報網を担ったのが、モンテレッジォの本の行商人でした」

    新聞 読売新聞(5/7 インタビューより)
  • 「しかし読後に感じるのは、過ぎた時代への憧憬ではなく、『本』はこれからも人を照らし続けるという希望ではないか」

    新聞 毎日新聞(5/20 今週の本棚)
  • 「この村の物語は、本の来し方、行く末とも重なる」

    新聞 中日・東京新聞(5/20 中村浩子氏)
  • 「知らなかったことを知ろうとする時、本はいつだって新鮮な酸素であり続ける」

    雑誌 日経ビジネス(5/21号 武田砂鉄氏)
  • 「美しいカラー写真とともに、我々も、『本と本屋の原点』へ誘われていくのだ」

    雑誌 サンデー毎日(5/27号 岡崎武志氏)
  • 「ゆったりと遊ぶように、しかし真面目に人と歴史と向き合う愉悦を知ることができる美しい本だ」

    雑誌 週刊新潮(5/31号 成毛眞氏)
  • 「本好きならきっと行ってみたくなる風景であり、いとおしくなる本である」

    新聞 読売新聞(6/3 土方正志氏)
  • 「多数収録された美しい写真が、村のゆるやかな風を運んでくる」

    新聞 日経新聞(6/9 読書欄)
  • 「内田がモンテレッジォを発見したのではなく、モンテレッジォのほうが彼女を発見し、呼び寄せた」

    雑誌 BURRN!(6月号 古屋美登里氏)
  • 「本を愛する人は世界どこでも変わらない」

    雑誌 STORY BOX(6月号 東えりか氏)
  • 「本書は僕の一生の宝物」

    雑誌 ゆうゆう(7月号 三省堂書店内田剛氏)
  • 「著者と一緒に旅をしたような気持ちになりました」

    雑誌 OZ Magagine(7月号 海野早登子氏)

読者の声

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